形見分けのお礼は必要?渡すときのマナーと常識。

こんにちは!

大阪界隈の家財整理を専門で1000件以上行ってきた、

関西エコクリーン代表のシゲです。

大切な方が無くなり、形見分けをして貰ったとき、お礼やお返しが気になりますよね。

「形見分けをして頂いたのは良いけど、お礼の品は渡すのがマナー?」

「形見分けのお礼を渡すとして、どのようなものを渡すのが常識的にはいいの?」

等々。

形見分けをして頂いた品物が、それほど高価なものでなければそのように考える人は少ないかと思いますが、宝石などのアクセサリーや、現金を形見分けして頂いた場合等、お礼をした方がマナー的に良いのではないのかと考える方は多いです。

今日はそんな、“形見分けでもらったものに対して、マナー的にお礼はしなければならないのかということについてお伝えしていきます。

形見分けのお礼は必要?渡すときのマナーと常識。

形見分けで頂いてきた品物に対して、お礼はした方が良いのか?

結論から申し上げますと、形見分け時のお礼は不要です。

また、マナー的に見ても、お礼はしないのが普通で、

ルール的にも形見分けで頂いた品物に対するお礼はしない方が良いです。

形見分け時のお礼はしない方が良い理由

形見分けのお礼が不要な理由として、

第一に、人が亡くなるということは“嬉しい出来事ではない”ためです。

自分自身がお礼やお返しをしていたり、誰かからして貰ってる場面を思い浮かべてみると、“誰かが自分の事を喜ばそうと思ってしてくれたことに対してのお礼”だということがほとんどでしょう。

頂いた遺品に対してお礼やお返しをしてしまうと、その出来事を喜んでいるような印象になってしまいます。

勿論、考え方は人それぞれで、

「故人様を笑顔で、明るい気持ちで見送ってあげよう」

という方もいらっしゃいます。

しかし、その考え方の方は日本国内では少数で、悲しんでいるご遺族様から形見分けして頂いた物に対してお礼をしてしまうと、逆の意味で捉えられかねませんし、人によっては不快に思う方もいらっしゃるでしょう。

「遺品分けのお礼はしない方が良いのはなぜ?」と聞かれたら、

「暗黙の了解のルールだから」という答えになってしまいます。

正しいかどうかではなく、

“そのように考える人が多いから”というのが、

この問いに対する答えです。

ご遺族様も、“形見分けのお礼が欲しい”とは思っていない。

ご遺族様も、“形見分けのお礼が欲しい”と思って形見分けをしているわけではありません。

“無くなった○○さんの事を忘れないでいてほしい”

“無くなった○○さんは生前にとてもお世話になったから、そのお返し”

というような気持で形見分けを行っている場合がほとんどです。

形見分けのお礼の気持ちをご遺族様に伝える方法

“形見分けの品を貰ってもお礼はしなくてもいい”とはいえ、ご遺族様に何も伝えないのはなんだか気持ちが悪いし、物を頂いたことに対しての感謝の気持ちは伝えたいですよね。

そのような場合は、電話やメールでお礼の気持ちを伝えるようにします。

そのお礼の伝え方にもコツがあり、

“○○さんには生前、とてもお世話になりました。形見分けして頂いた品を見るたびに、○○さんとの楽しい記憶が蘇ってきます。本当にありがとう。”

のような感じで、あくまで、“故人様との思い出を頂けて嬉しい”というニュアンスが伝わるようにします。

間違っても、“この品、前から欲しかった!”といった、

形見分けして貰った物のみに焦点を当てた言い方は避けた方が無難です。

送る側の“形見分け”のマナー

ここまで、“形見分けとして品物を受け取っても、お礼は必要ない”ということをお伝えしてきました。

ではもし、自分自身が“形見分け”をする側になったとして、注意しなければならないことは何なのでしょうか?

①形見分けをして貰った人の事を考えて送る

形見分けとして贈るものは、故人様の事を思い出せる品にすると良いです。

勿論、贈るからには貰った人に喜んでもらえるようなものにすることが大前提です。清潔で、使いやすいものを贈ると良いでしょう。

②目上の人に形見分けをするのは失礼

“形見分け”とは、目上の人から目下の人に贈ることを言います。

目上の人から希望があったり、故人様と親しかったりした場合は、“大変失礼かとは存じますが”と、お詫びの一言を添えるようにします。

③形見分けの品は梱包しないのが普通

形見分けの品は“贈り物”ではないので、

綺麗な包み紙で包装したり、箱に入れたりしないのが普通です。

贈る際は、全く梱包しない裸のままで贈るか、大きめの白い紙で包む程度の簡素なものにします。

また、遠方の方に形見分けの品を贈る場合は外からの衝撃を抑えるような、ごく簡易的な包装にした方が無難です。

④高価なものは形見分けしない方が良い

時計や着物など、物としての価値のあるものを形見分けすると、

“相続資産”として扱われ、相続税がかかってしまう場合もあります。

また、形見分け時に、分配する物の価値に差がありすぎると不満が出たり、後のトラブルに繋がってしまうこともあります。

贈られる人も、贈る人も気持ちのいい形見分けを。

大切な方が亡くなったときにしなければいけない遺品整理。

それに付随してしなければいけないのが形見分けです。

大切な人が亡くなると、

気持ちの整理がつくまでに長い時間を要する物です。

気持ちの整理を出来るだけ早くつけ、前に進むためにも、贈る側も、贈られる側も気持ちのいい形見分けをすることが重要なのではないでしょうか。

どうにも、形見分けまで手を付けられるような状況でなければ、プロの手に頼ってみるもの一つの手です。

まずは、遺品整理のプロの意見を仰いでみてはいかがでしょうか。

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