こんにちは!
大阪界隈の家財整理を専門で1000件以上行ってきた、
関西エコクリーン代表の竹中です。
「終活」と聞くと、50〜60歳以上のお年を召した方が自分の死期が近づいてきたなと思ってから実施するケースが多いです。
年配の方々の中で定着しつつある終活ですが、ここ最近では20代から終活をする人が増えてきています。
“終活”は、元々“就職活動(就活)”を文字って作られた造語であり、
20代の“しゅうかつ”と言えば、“就活”をする人が多い年代でもあります。
ではなぜ、20代の若者に、“就活”ではなく“終活”が流行っているのか。20代から終活を始めるメリットは何なのかをお伝えしていきます。
“終活って何だろう?しなきゃいけないのかな?”
って気になってる人には必見の内容です。
20代から終活をする理由は、人生観を定めるため。
「終活」という言葉が世に出始めたのは2010年の終わりごろで、
2012年には流行語大賞にもノミネートされたことがあります。
耳にしたことがある方は多くいるでしょう。
ですが、テレビで特集されていたり雑誌やインターネット上で見かけても、
多くの方が「ふーん。私には関係ないな。」と思ったことでしょう。
特に20代の若年層ともなると、“自分が死ぬこと”を意識している人は少ないので、
特に目にも止まらないのではないでしょうか。
多くの20代が“就活”に対して無関心である一方、20代で終活を始めている一部の若年層の方が年々増えてきているのも事実です。
身近な方の死や、震災などで多くの方の死を肌で感じ、自分自身でも終活を始める20代の若者が増えてきているのです。
日本の平均寿命は80歳を超え、
20代で寿命のことを考えるのは早すぎる気もします。
ですが、何故、20代の若年層に終活が流行っているのでしょうか?
終活では、自分自身が死を迎えるのに必要なものを揃えたり、
自分自身の身の回りを整理したりします。
多くの人は「自分に何かあった時に周りの人が困らないように」
と終活を始める人が多いですが、終活の一環であるエンディングノートを書く際に、
自分史や今後やりたい事を書き出していくことは、自分の人生の整理整頓になり、“これから自分はどのように生きていこうか”を考えるきっかけにもなります。
また、最近では大きな自然災害も重なり、
多くの人が亡くなったり行方不明になったりをニュースで耳にすることが多い中、
「自分のみにもいつ何が起きるか分からない」という意識を持つ人が増えてきています。
そのような状況の中、
「これからどのような人生が待っているのだろう」と
ワクワクと不安を抱えている20代の若年層は相性が良いのかもしれません。
20代の終活はどんなことをするの?
終活とは、大まかにいうと“自分自身の人生の終わりに向けて、
様々な準備や活動をしておくこと”です。
自分の人生が終わった時、
その葬儀方法やお墓、財産、相続の事など、
予め自分で決めておきます。
“死”と聞くと、どうしても暗くて悲しい、辛いイメージが思い浮かんできます。
それ故、家族間でその話を出す機会が少なく、
真剣に相談する機会もあまり無かったことでしょう。
しかし、“終活”という言葉が浸透し始めた2010年頃から
この言葉自体が注目されるようになり、次第に“単なる悲しいもの”というイメージが薄れてきました。
今現在の“終活”のイメージは、
“自分の人生について深く考える機会”というような、
従来とは真逆のポジティブなイメージで捉えられるよう変化しつつあります。
20代の終活でも“早すぎる”ということはない。
上でもお話ししましたが、“終活”とは、自分の人生の終わりに向けて、
今現在どうするべきなのかを見直す活動です。
20代という年齢は、
“死”を意識するには早すぎる年齢のように思われます。
しかし、“死”は年齢が高い方から訪れるとは限りません。
怪我や病気、事故や場合によっては事件に巻き込まれてしまったりと、
生きている以上は常に死と隣り合わせなのです。
“自分自身の人生をどう歩みたいのか”を考えるのに
早いも遅いもありません。
“特に目標もなくただ生きている”という20代が増えている中、
少しでも早く、将来どうなりたいのか、どのように生き、どのように死んでいきたいのかを
真剣に考えてみるべきなのではないでしょうか。
20代のうちから、自分の人生と向き合い、
どのような人生の終わりを迎えたいかを考えることはとても大切なことです。
若いうちから、どのような最期を迎えたいか、
どのような経験をしておきたいのかを考え、そこから逆算してみると、
今現在何をすべきなのかが見えてきます。
20代から終活を始めるということは、
“自分の人生における最大の目標”を見つけることに繋がるのです。
“大掃除”も大切な終活の一つ。
さて、ここまで、
終活とは自分の人生を見つめなおすことだとお伝えしてきましたが、
正直、時間もかかりそうで面倒くさそうですよね。
実は、年末などに行う“大掃除”も、
大きな括りで言えば“終活”の一つであると言えます。
・この一年で何を行ってきたか?
・どんなものを買い、どんな休日を過ごしてきたのか?
・楽しい一年だったのかどうか?
大掃除をしていると様々な考えが浮かんでくることでしょう。
一年単位の“終活”をするのが大掃除です。
終活もその大掃除と同じように、
・どんな一生にしたいのか
・どんな人と出会い、どんな時を過ごしたのか
・楽しい人生だったのか
自分の死を意識することで、様々な考えが浮かんできます。
まずは、終活を小難しいものだととらえず、
一度、自分の“死”と真剣に向かい合ってみてはいかがでしょうか。