こんにちは!
大阪界隈の家財整理を専門で1000件以上行ってきた、
関西エコクリーン代表の竹中です。
故人様の思い出の品を、親しかった人やご遺族様で分けるのが形見分けです。
故人様への思いはそれぞれだし、形見の品を受け取ることに対しての考え方も人それぞれなので、
なかなか皆全員が納得できるような形見分けをすることは難しいのが現状です。
故人様の事を悼むことと、
残されたご遺族様やご友人様の心の整理をつけることが
形見分けの一つの目的でもあります。
今日は、なるべく多くの方が納得のいく結果になる形見分けの方法と、
事前に行っておいた方がい準備をお伝えしていきます。
故人様の思い出の品物を分ける形見分けには決まったルールもあり、
知らずに行ってしまうと
“そんなことも知らないのか”と、思われてしまうかもしれません。
そうならないためもに、知っておいて損はない内容です。
形見分けの始まりとは?
形見分けの始まりは、仏教で悟りを開いたお釈迦様が、
弟子に自分の持ち物を分け与えたことが始まりとされています。
“身に着けていたものには魂がこもっている”という考え方があり、
大切な人が亡くなっても、その人の事を忘れないように大切にする考え方が習慣化し、
現代でも行われています。
“形見分け”と“財産相続”は違う。
形見分けは、故人様が生前に大切にしていたものや、
その人との思い出の品を、家族や親しかった友人に贈ることです。
形見を受け取った方が、その品物を見て故人様の事を思い出したり、
その品物自体を大切にすることは、故人様の供養にもつながります。
一方の財産相続は、故人様が生前に築いてきた財産を、相続人が受け継ぐことです。
故人様の預貯金であったり、土地や家、車や宝石等、
その品物自体に価値のあるものを受け継ぐ意味合いが強いです。
広い意味で、“形見分け”として混同される場合もありますが、
両者では目的が大きく違ってきます。
“喜ばれる形見分け”にするための準備とは?
形見分けをする品を選ぶのに明確な決まりはなく、故人様が生前に大切にしてたものであれば、
どのようなものを形見分けしてもかまいません。
とはいえ、その品物の管理が大変だたり、金額で見た時に重いものだったりすると、
形見を受け取った側にかえって気を使わせてしまうかもしれません。
ここでは、形見分けをする際に配慮した方が良いポイントを6つご紹介します。
汚れを落とす
衣類を送る場合は、洗濯やクリーニングが終わっているものを贈るようにしましょう。
また、ネックレスや時計などのアクセサリーは身に着ける機会も多いので、汚れている場合もあります。
きちんと汚れを落とし、
綺麗にしてから送るようにしましょう。
動作確認をする
万年室や時計等、
日常的なメンテナンスが必要な品を贈るときにも注意が必要です。
万年室の場合はインクを、
時計の場合は電池を入れてみて、正常に動作するかを確認します。
遺品を“思い出”として贈るのか、使ってもらうのかにもよりますが、
メンテナンスをした方が良いのかは受け取る人と相談すると良いでしょう。
リメイクする
指輪やブレスレット等、
好みやサイズ違いがあるものは相手に合わせてリメイクして贈るのも喜ばれるでしょう。
衣服などを小物ケースにしたり、
日ごろでも使える小さなものにリメイクして贈る場合が多いです。
生き物は避ける
故人様が大切にしていたものでも、
ペットなどは受け取った方が困ってしまう場合もあります。
事前に約束をしていたり、受け取る側からの希望があれば良いかもしれませんが、
そのよう場合を除き、贈る尾は避けた方が無難です。
現金や金券は避ける
現金や金券を贈るのはNGです。
財産分与に当たり、
相続人が決まっていたり、税金がかかってきます。
正当な手続きを行ってからではないと相続できません。
高価な品物は避ける
指輪やネックレス、骨董品等を贈る場合も、
“財産分与”にならないか充分に調べてから行う必要があります。
また、贈られた側が負担に感じてしまったり、
金銭トラブルになったり、関係がこじれてしまう場合もあります。
トラブルにならない形見分けの方法とは?
形見分けをしてはいけない人とは?
形見分けは、故人様からみて目上の人に贈ると失礼に当たります。
形見分けをする際は、必ず、親しい友人の関係か、子や孫などに贈るようにした方が良いです。
形見分けの際は包装してはいけない
形見を誰かに贈る際に包装するのはマナー違反とされています。
形見は故人様の思いの一部を残された人で分ける事であり、プレゼントではないためです。
もし、郵送などで贈らなければならない場合であっても、なるべく派手な包装は避け、簡素なものにするのが望ましいです。
形見分けの際に多いトラブルを防ぐ方法
形見分けの際の最も多いトラブルは、
「誰が何を貰うのか」といったことです。
特に、宝石類や貴金属等、物として価値のあるものの形見分けには注意が必要です。
他にも、故人様が複数に人に口約束で遺品を贈る約束をしている場合等は、
トラブルになりやすいです。
もしトラブルになってしまったら、
「故人との血縁関係が濃い順に贈る」とすると、トラブルを収めやすくなります。
また、故人様が集めていた品物の中には、
掛け軸やつぼなど、詳しい人でないと価値が分からないモノもあります。
そのような場合は鑑定士に依頼し、
価値の高いものは形見ではなく財産として分与する必要があります。
その他に、金銭的に価値はなくとも多くの人が欲しがったり、
不満の種になってしまうようなものは、故人様と一緒に棺の中に入れて、
「故人と一緒に旅立たせる」という名目にすると、トラブルを防ぐことができます。
贈られる人も、故人様も気持ちのいい形見分けを
ここまで、形見分けをする際の注意点と、
トラブルにならない方法をお伝えしてきました。
故人様の思い出の品を分けるということは、
必ずしも晴れやかな気持ちばかりではないでそうし、
人によっては重く悲しいものである場合もあります。
形見分けをする側は、故人様のみならず、形見を受け取る側の事も十分に配慮し、
トラブルや嫌な気持ちになる人が無い形見分けをするようにしましょう。