どうしよう?遺品整理で神棚を処分する方法と注意点。

こんにちは!

大阪界隈の家財整理を専門で1000件以上行ってきた、

関西エコクリーン代表の竹中です。

遺品整理をしていると、思っていたよりも大変で、予想していなかった「壁」に直面します。

特に、故人様の信仰、宗教に関連するものです。

ゴミとして処分するのは神様にとても失礼な気がするし…。

数珠や鈴(りん)、線香などの神棚にあるものもどうやって処分したらいいのか分からない。 

自分とは違う宗教を信仰していた場合は尚更分からない。

など、頭を抱えてしまう人も少なくありません。

今日はそんな、遺品整理中の処分に困ってしまうものについて、「神棚の処分」を中心にお話していきます。これから遺品整理を控えている方や、神棚の買い替えを検討している方は参考にしてください。

信者の多い宗教って何?

ここで、信者の多い宗教とは何なのかをご紹介します。

 世界的に信者の多い宗教トップ5は…

1位 キリスト教   人数:約21億人

2位 イスラーム教  人数:約16億人

3位 ヒンドゥー教  人数:約9億人

4位 仏教  人数:約4億人

5位 シク教  人数:約2300万人

です。 その次はユダヤ教、儒教、ジャイナ教…と続いていきます。

日本で多いのは、

1位 神道・無宗教   人数:約6,500万人

2位 仏教   人数:約4,400万人

3位 キリスト教   人数:約3万人

5位 その他   人数:約14万人

仏教でなくとも神棚がある家もありますし、無宗教だと周囲に言っていても、神棚のようなものがある場合もあります。

神棚の処分方法とそれぞれの費用

神棚の処分方法は大きく分けて3通りです。

1.神社で祈祷してもらう。

2.お札を神社にお返しする。

3.お焚き上げを行う。

神棚の処分方法として最も多く行われている方法です。

神社で祈祷してもらい、神棚を処分する

神社に神棚を持参し、祈祷してもらうことで、その箱は神棚としての役目を終えて“木組みの箱”に戻ります。そうすることで、処分をする方法です。費用は、神社の規模や地域によって異なりますが、安いところだと数千円、高額なところだと数万円程になります。

また、神棚の大きさや、ご遺族様が祈祷に立ち会うのか、集められた多くの神棚と一緒に祈祷してもらうのか、個別に祈祷してもらうのか、祭事の規模はどのくらいのものなのかによっても金額は変わってきます。

 

お札を神社へお返しし、神棚を処分する

お札を神社へお返しし、神棚を処分する方法もあります。

一年間、家の中を守ってくださったお札でもいいですし、お守りなどの身に着けていたものでも大丈夫です。

そのお札と一緒に神棚を神社へ持参し、一緒にお焚き上げを行ってもらいます。神社の古札返納所は、年末年始や節分の時期に空いていることが多く、費用がかかることも少ないです。

注意点としては、神棚などの大きなものを持参する場合には、神職に事前にお願いをしておく必要があります。また、お焚き上げができないものもあるので、併せて確認するようにしたいです。

お焚き上げをし、神棚を処分する

神職など、詳しい方に神棚の処分方法を聞いても、「そのまま何もせずに処分して問題ない」と言われることもあります。

「神棚はゴミとしてそのまま処分し、中の物もそのまま処分して問題はない、気になる場合はお焚き上げしたほうがいい」

といった具合です。 注意点としては、神棚をゴミとして処分する場合でも、お札だけはお焚き上げをしたほうが良いです。お焚き上げであれば、ほとんどの神社でお金をかけずに行えますし、粗大ごみの処分費用が必要になったとしても、数百円で済むことが多いです。

ただし、自治体によっては神棚の回収をしていないところもあるので、神棚をゴミとして処分する場合には一度自治体に連絡を取り、確認する必要があります。

結局、どのように神棚を処分すれば良いの?

今回は、神棚の適切な処分方法を3つと、それぞれの費用についてお伝えしてきました。

それぞれに特徴があり、いずれも、故人様の信仰に配慮し、神様にも失礼のないやり方です。

しかし、迷ったらどの方法にするのが最も適切なのでしょうか。

最も良い方法は、自分の神様に対する考え方にあったものを選ぶことだと思います。

・神様の住む神棚はゴミとして処分するべきではない

・神様にはお世話になったから、感謝の気持ちを伝えたい

と思う方は祈祷する方法が適切。

神様がいることは信じているが、その形にはあまりこだわりをもたない

神棚をどう処分しようが信仰心に変わりはないと思うのであれば、そのまま処分してしまっても問題ないでしょう。神棚を作る目的が、「自分の良心に従い、神様と日々を共にすること」にあるので、最終的には自分が最も納得のいく方法を取るのが適切だと言えます。

専門業者に頼む方もいる

神棚があまりにも大きすぎたり、体力的や家の間取り的に外へ運び出すことが困難な場合があります。

そういう場合は、自分でどうにかしようとせず、遺品整理業者などの専門業者に頼むのも一つの手です。専門業者であれば、神棚の適切な処分方法を心得ている場合が多いですし、神様にも、故人様にも失礼のない方法を取ってくれます。

神棚の処分に迷ったら、一度、専門業者に相談してみてはいかがでしょうか。