こんにちは!
大阪界隈の家財整理を専門で1000件以上行ってきた、
関西エコクリーン代表の竹中です。
遺品整理を依頼されるお宅は様々で、
今まで数多くの遺品整理をこなしてきましたが
一つとして同じものはありませんでした。
・モノや服で溢れかえっており足の踏み場もないよな家。
・最小限の生活必需品のみで、タンスや押し入れの中にもあまり物が入っていなかった家。
・見るからに高額そうな壺や掛け軸が飾らラれており、家具もそれなりのメーカーで揃えられている家。
・家具や食器などは簡素だけど、切手や骨董品、フィギュアなど、一点のみに拘りを感るいわゆる“オタク”や“コレクター”といった方の家
依頼される方の年齢や性別に関係なく、住まいのあり方は十人十色です。
中でも“オタク”や“コレクター”といった方の遺品整理は難しく、
普通の人が見れば“ゴミ”に見えてしまうものが、実はかなりの価値を持ったお宝である可能性もあります。
壺や切手、掛け軸なら知らない人が見てもなんとなーく
“価値がありそうだな”って感じが分かるのですが、フィギュアやオタクグッズ等になると、知らない人から見たら“ゴミ”なんですよね。
今日はそんな、
“オタク”や“コレクター”といった方が集めているもの中の、
どれに価値があるのかを素人でも判別する方法をご紹介します。
人によっては“オタク”や“コレクター”であることを隠していて、
死後に“実はフィギュアオタクだった”なんてことが発覚するケースあるので、読んでおいておいて損はない内容ですよ!
オタク部屋の遺品整理で見るべきポイント
さて、“オタク”や“コレクター”であった方の遺品整理をする場合、
見るべきポイントはどこなのでしょうか?
オタク部屋の遺品整理で見るべきポイント
フィギュアやタペストリー、
ラバーストラップやアクリルスタンド等、
オタクグッズは多岐にわたります。
一見同じような見た目の美少女フィギュアでも、
・そのアニメ作品がどれほど人気があるのか。
・キャラクターの人気はどれくらいあるのか。
・販売フィギュアなのかプライズフィギュアなのか。
といった点でもその価値は天と地ほどの開きがあります。
まず、オタクを全く知らない人に見て頂きたいのは、
「そのグッズが特別な扱いを受けているのか」ということです。
その部屋の中に様々なフィギュアがあるなかで、丁寧にフィギュアケースに入れられていたり、
箱から出さないまま飾ってあるのであれば、
価値のあるフィギュアである可能性は高いとみて間違いありません。
また、ポスターやタペストリーであったとしても、
・ポスター用の大きな袋に入れられて飾ってあった。
・タペストリー用の額縁に入れられて飾ってあった。
ホコリ等で汚れないよう飾ってあるものであれば、
価値のあるものである可能性がぐっと高まります。
「大切なものは汚さないようにしたい」
と思うのは、オタクも非オタクも共通して思うことなのですが、
オタクの場合は特に色濃く、その部分が浮き彫りになります。
“特に大切にされているモノ=価値のあるもの”という目線で
オタク部屋の中を見てみると、詳しくない人でも“価値のあるもの”に気付ける確率がグッと上がります。
“オタク”はどんな目的でグッズを収集するのか
まず、“オタク”や“コレクター”が、何かを収取する場合、
明確な目的がある場合がほとんどです。
・このフィギュアを飾りたい。
・このカードでデッキを組みたい。
・自分の好きなキャラクターのラバーストラップをバッグに着けて肌身離さず持ち歩きたい。
・自分の好きなキャラクターのグッズで部屋を埋め尽くしたい。
・このキャラクターのグッズは全部集めてる。
オタクグッズと呼ばれるものは数が多く、フィギュア、ラバーストラップ、アクリルスタンド、タペストリー、抱き枕等多岐にわたります。
ですが、全てのグッズに共通して言えることは、
「好きなキャラクターのグッズを近くにおいて、もっと身近に、日常的に感じていたい」
という目的で“オタク”や“コレクター”達は購入するといった点です。
広い意味で捉えるのであれば、
“自分の生活をより理想形に近づけたい”といったもので、一般の方も行う、
“最新式のスマートフォンに買い替える”や、“時間短縮のために食器洗浄乾燥機やロボット掃除機を買う”
等と言った生活レベルの向上を目的とした買い物と大差はありません。
オタクの遺品整理時に現れる「友人」に要注意!
最後に、オタクの遺品整理時に現れる“友人”についての注意点をお伝えします。
“オタク”や“コレクター”は、当然、その故人様だけではなく、日本中、世界中に存在します。
故人様が周りにオタク趣味を打ち明けることなく、
ひっそりと楽しんでいた場合は当てはまらないかと思いますが、
交流会の場や友人との集まりの場で
“長年探してた幻のフィギュアをとうとう手に入れた!”
“○○のグッズはもれなく収集している”などと公言してしまっていた場合には注意が必要です。
どこからか“遺品整理をしているらしい”という噂を聞きつけ、
“友人”と称して家に上がり込み、“価値のあるお宝”を無断で持ち出してしまうこともあります。
これは、実際に私が遺品整理をしていても何度か“友人”の訪問の経験があります。
故人様はもちろん追い返すことは出来ませんし、遺品整理を請け負っている私たちも、訪問者の正体が分からないので、無下に追い返すことも出来ません。
そういう場合は、丁寧に事情を説明し、後日に改めていただくことをお伝えしているのですが、お宝欲しさに“故人様の友人”を騙るといった輩がいることも事実です。
「分からないし処分でいいかな」
と、価値のあるものを処分したり譲渡したりしてしまうことがないよう、
オタク趣味を持っている友人にそうだんしても良いですし、遺品整理業者に相談することでも、“価値のある遺品を適切な場所へ”移動させることが可能です。
“分からないから面倒くさい”ではなく、まずは一度、相談してみてはいかがでしょうか?