こんにちは!
大阪界隈の遺品整理を専門で1000件以上行ってきた、
関西エコクリーン代表の竹中です。
遺品整理とは、
“故人様の持ち物を綺麗に整理し、適切な場所に収める事”
ですが、実際に作業をしてみると、大部分は“大掃除の更に大規模なもの”ですよね。
故人様の衣類すべてを袋に詰めて処分したり、
大きなタンスやベッドを運び出して解体したり、
宝石類やインテリアを処分したり、大量の手続きをこなしたり…
“まだ使えそうなもの”を捨てるのは、精神的にも罪悪感があり、
それが大切な故人様のものである“遺品”ともなると、
捨てられなくなってしまうのも当然です。
今日は、質問も多い遺品整理時の物の捨てる範囲のことについて、
遺品整理の正しい範囲と4つの対策。
というテーマでお伝えしていきます。
遺品はどこまで捨てる?捨てられない4つの理由
気持ちの整理が出来なくて捨てられない
遺品を捨てられない理由で最も多いのは、
「気持ちの整理がつかない」といった理由である場合が多いです。
・遺品を捨てるのは、故人との思い出を一緒に捨てるみたいで捨てられない。
・大切な人が亡くなって、気持ちの整理がついていなくて遺品整理そのものに手が付けられない。
“故人との思い出を捨てたくない”というのは、考え方を少し変えてみてはどうでしょうか?
遺品全てが故人様の魂が宿っているのではなく、故人様が最も大切にしていた物に魂が宿っているのであり、“少量の遺品”だからこそ、一つ一つに意味合いが出て、遺品として大切にできるのではないでしょうか。
“大切な人が亡くなって整理がつかない”ことに関しては、時間が解決してくれる場合もあります。
ですが、大切な人の死をきっかけに、心の病気になってしまったり、身体的にも病気になってしまうケースもあります。
周りからみて、あまりにも落ち込みがひどかったり、長い間立ち直れなかったりする場合は、専門家の診察を受ける必要があるかもしれません。
捨てて良いのかダメなのか、判断ができない遺品整理が出来ない方の中には、
単純に「物が多くてどこから手を付けたらいいのか分からない」
といった方もいらっしゃいます。
・精神的にはつらくない
・どれを捨てたらいいのか分からない
遺品整理を依頼される方は全ての人が
悲しく重い気持ちを持っているかというとそういうわけではありません。
中には、ただ単にどれを捨てたらいいのか分からない”という依頼者様もいらっしゃいます。
そういう場合は、遺品をいくつかのパターンに分け、整理していく方法がおすすめです。
“遺品の全てをどうしたらいいのか分からない”ということはないので、
分かるものから順番に遺品整理をしていくことで、少しづつ整理もついていきます。
詳しい方法については後述します。
捨てる時間を確保できない
平日は夜遅くまで仕事、休日は買い物や家族サービス等で、なかなか遺品整理をする時間が取れないといった声もよく耳にします。
そのような場合は、遺品整理業者に依頼するのが最もいい解決策だと言えます。第三者に依頼する分、金銭的にはかかってしまいますが、故人様の住んでいた家や部屋をそのままの状態で長時間放置してしまうのは供養の面では勿論良くないし、防犯面でもよろしくありません。
遺品整理をするのは体力的にも人数的にも厳しい遺品整理をする時間があっても、
体力面や人数の確保が難しく、手を付けられないといった相談も多くあります。
・遺品整理をしなければならないと思っているけど、自らもに入院している。
・自分も歳をとっているし、重いものを運ぶのが厳しい。
・若い人は忙しいらしく、なかなか遺品整理を手伝ってくれない。
そのような場合も、
遺品整理業者に依頼するのが最もいい解決策です。
長い間遺品整理をせずに放置してしまっていると、家賃や何かのサービスの年会費等で気づかないままお金が流れ出てしまっている可能性もあります。
そのような勿体ないことにならないためにも、遺品整理は放置することなく、早めに手を付けた方が良い理由です。
遺品をなかなか捨てられない時の対策
ここまで、遺品をなかなか捨てることができない原因をお話してきました。
なかなか捨てることができないものが多く出てくる遺品整理ですが、あれもこれも「捨てられない」では、遺品整理になりませんし、せっかく遺品整理のために確保した時間も無駄になってしまいます。
それでは、どうすればうまく遺品を捨てることができるのでしょうか?
一つ一つの対策方法を見ていきます。
対策1. 気持ちの整理が出来なくて捨てられない
気持ちの整理がつかなくて遺品整理を進められないといった、気持ちのへこみが原因の方は、読書をすると良いと言われています。
読書は、主人公の心情は景色が細かく描かれており、主人公になったかのような気持ちで物語を読み進めることができますよね。「いつの間にか自分を忘れ、他の人の気持ちになっている」ということが、気持ちの整理をつけやすくしてくれます。
対策2. 捨てて良いのかダメなのか、判断ができない
判断が付けられなくて遺品整理が出来ない人は、
遺品をいくつかのパターンに分類分けすることで頭の中でも状況を整理することができ、遺品整理を進めやすくなります。
分類もあまり多くはし過ぎず、
・捨てるべきもの
・とっておくべきもの
・判断がつかないもの
この3種類ぐらいで分けると、のちの整理もしやすいです。
判断がつかなかったものは、自分の家に持ち帰るのか、レンタルの倉庫を借りて預けておくようにします。
この、「自分の家の場所を確保してまで取っておきたいのか」
「レンタル倉庫のお金を払ってまで取っておきたいのか」も判断する一つの目安になります。
時間が経過し、状況が変わった後に判断するのでも結果は違ってきます。
時間をかけてゆっくりと判断していくのも遺品整理の手段の一つです。
・捨てる時間を確保できない
・遺品整理をするのは体力的にも人数的にも厳しい
上記2つの、時間と体力が原因の場合には、
遺品整理業者に依頼するのが最もいい方法だと言えます。
遺品整理業者は、何件も遺品をこなしてきた“プロ”であり、
捨てるべきものと取っておくべきものの判断を任せられることは勿論、
売却できるものはなるべく売却し、依頼者様の負担を減らしてくれます。
依頼するにしてもしないにしても、遺品整理をしなければならない場面になったら、
まずはプロの意見を聞いてみると、その後の遺品整理がスムーズにいくかもしれません。
“捨てられない”は悪いことではない。
“もったいない”という表現は日本特有のもので、海外ではそのまま“nittainai“と英訳されます。
ご存じの方は多いのではないでしょうか。
物をできるだけ長く大切に使おうとする気持ちは、
故人様との思い出を保ち続けるのにも大切なことです。
無理やり捨てるのではなく、
プロの意見を仰いだり、時間をかけるなどし、
納得のいく遺品整理をすることが一番大切なのではないでしょうか。