こんにちは!
大阪界隈の家財整理を専門で1000件以上行ってきた、
関西エコクリーン代表のシゲです。
“遺品整理”とは、具体的にはどのような作業の事を指すのでしょうか。
遺品整理と聞くと、プロの遺品整理業者が行うイメージが強いですが、業者ではない個人で行う場合もあります。
個人で遺品整理を行うとなると、初めてのことばかりで、様々な場面で迷ってしまう方も少なくありません。
今回は、遺品整理を専門に行っている私シゲが、個人で行う際にも使えるコツやテクニックを分かりやすくお伝えしていきます。
遺品整理とは?
遺品整理とは、一言でいうなら、
“家財の整理を通じて心の整理をつける”ということです。
故人様の所有物をゴミとして廃棄するだけでは、遺品整理とは呼びません。
例えば、故人様の持ち物であった日記帳やアルバム、アクセサリー等の思入れの深いものがあれば、どうするのかをご遺族様に伺ってからどうするのか判断をし、供養が必要であれば供養します。
残された品物一つ一つを、故人様とご遺族様の意向に沿って適切な場所に移していきます。
また、故人様の持ち物である“遺品”を整理することは、物理的に物を整理するということは勿論、残されたご遺族様の気持ちの整理をつけていくという意味合いも大きいです。
自分自身で遺品整理を行う際の手順
ここでは、個人がプロの遺品整理業者に頼まず、
自分自身で遺品整理をする手順をお伝えしていきます。
用意する物
マスク・軍手・段ボール・ガムテープ・マジックペン・カッター
遺品整理を行う手順
まずは、遺品の一つ一つを大まかに分類していくのですが、
分類する際は、
①貴重品
②持ち帰り
③リサイクル売却
④処分
⑤確認
の5つに分類し、段ボールに入れて仕分けていきます。
遺品整理を行うと、最も多く分類されるものは、“④の処分品”です。
単純にゴミとして出せるのであれば問題ないですが、
テレビや冷蔵庫などの家電・ベッドやタンスなどの家具の処分にはお金がかかってしまいます。
そのような品はなるべく処分しない方向にもっていき、近隣や兄弟等で形見分けしたり、オークションを活用していきましょう。
スマホ一台ですぐに出品できるフリマアプリも増えてきているので、遺品整理をしたその場で写真を撮り、出品しても良いでしょう。
また、どうすればいのか分からない品が出てきたときは、その場で同行しようと考えるのではなく、一旦“確認”に仕分け、詳しい人に聞いたり、親戚が集まる際の判断の場に出すようにします。
遺品整理の際に注意しなければならない事
故人様がマンションアパートなどの賃貸物件に住まれていた場合、
家の中のもの全てを処分してしまっては、後に大きなトラブルになってしまいます。
備え付けのエアコンや洗濯機、照明器具・マンション外のインターネット設備などの撤去には管理会社への確認が必要です。
また、故人様が自動車や原動機付自転車を所持していた場合、ディーラーに連絡しなければなりません。
形見分け等で名義が変わる場合でもそうですし、処分する場合でも適切な処分方法で行う必要があります。
更に、故人様の所有物で注意しなければならないのは、携帯電話やパソコンの中身です。プライバシーに関わる写真や文書が残されている場合がありますし、お金に関するサービスの暗証番号がそのまま残っているケースもあります。
ゴミを自治体に出すにしても、日々変わるルールの中で、引き取ってもらえない場合もあります。事前に調べたり、詳しい方に意見を仰ぐ必要があります。
遺品整理を行う適切な時期とは?
遺品整理を行う時期は、一般的には四十九日法要を終えてからとされており、そのそのあたりで行う方が多いです。
“ここまでに遺品整理を終えなければいけない”という時期が決まっているわけではないので、残されたご遺族様の心の整理がついた段階で行ってもも問題はありません。
しかし、故人様がアパートなどの賃貸契約で住まわれていた場合、完全に退去するまで家賃を払い続けなければなりませんし、市営住宅などの場合は、亡くなってから49日経過する前には退去する契約になっています。
故人様が持ち家だった場合、一般の大掃除時期と重なる年末や、引っ越しシーズンの3月はゴミ収集の予約が取りづらいので避けた方が無難です。
また、土日等の休日も、公共のゴミ集積所が稼働していないので避けた方が良いでしょう。
少しでも遺品整理の費用を抑えるために
遺品整理は原則として、“人が住める状態で屋内を綺麗にする”ことです。
故人様の亡くなられた時期や経過時間、場所によっては、プロが行う専門的な清掃が必要になる場合があります。
部屋中に染み付いた臭いや、床の深くまで浸透してしまった血液や体液、発生した害虫など、一般の方のみでの清掃をすることは非常に困難です。
このような場合は、まず、屋内を専門の清掃業者に清掃してもらい、人が踏み入れられるような状態にしてから遺品整理を行います。清掃のみを専門業者に依頼することで、遺品整理全てを業者に依頼するよりは費用を抑えることができます。
また、自動車や仏具などの処分のみを遺品整理業者に依頼することでも、遺品整理の費用を抑えることができます。
“遺品整理”とは一言に言っても、依頼者様の状況は十人十色で、誰一人として、同様の遺品整理を行える場合はありません。
軽い片付け程度で済む場合もあれば、プロによる清掃・大型家具の運搬・自動車などの処分等々、一人で行うのはとてもじゃないけど困難な場合もあります。
基本的に、普通の遺品整理業者であれば、“不用品の引き取りのみ”、
“特殊な清掃のみ”を依頼しても承諾してくれるかと思いますが、
どこからどこまでやってもらえるのかを相談する意味でも一度、何社からか見積もりを貰ってみると良いでしょう。
弊社でもそんなお困りごとに柔軟に対応しているので、お気軽にご相談ください!