こんにちは!
大阪界隈の家財整理を専門で1000件以上行ってきた、
関西エコクリーン代表のシゲです。
遺品整理をしなければならない場面になり、多くの方がまず悩むところは
「自分の手で遺品整理をするの?それとも業者に依頼するの?」
というところです。
遺品整理業者に依頼するのは勿論お金がかかります。
平均的には、自分で遺品整理を行った場合と業者に依頼した場合では
おおよそ5倍近くもの差があるようです。
ただ、金銭面のことに加え、
「業者に依頼してしまうと、第三者(遺品整理業者)にプライバシーの内側まで覗かれるような気がして気が引けてしまう。」
という方が多いものまた事実です。
今日はそんな、
“遺品整理は自分自身の手で行いたい”
という方に見ていただきたい内容です。
自分自身の手で遺品整理を行う際のコツと注意点をまとめました。
1. 遺品整理は自分の手でやりたい!という方のためのコツと注意点。
遺品整理とは、故人様の持ち物全てを、適切な形で形見として分けたり、処分したりすることです。
生前は故人様と同居をしていたりすれば、その持ち物は一部屋程度に収まる量だということも考えられます。
しかし、地方で一人きりで住んでいたり、その上それが持ち家だったりすると、遺品は膨大な量になります。
1.1.遺品整理を自分自身の手でやるときのコツ
1.1.1.淡々と行い、一つ一つの品に時間をかけない。
大掃除等で経験のある方は多いかと思いますが、
“卒業アルバム等を見ていてなかなか思うように片付けられなかった”
“まだ使えるかもと思うものが多く、結果的にあまり片付かなかった”
ということです。
遺品整理も同様に、
「故人様との思い出の品は処分するのをためらってしまう」
「家財道具はまだ使えるものがあるので処分しづらい」
といったことが多く、一つ一つの品に時間をかけていては
思っていたスピードで遺品整理が進まなくなってしまいます。
勿論、何でもかんでも処分すればいいというわけではないですが、
淡々と取捨選択を行っていくことは自分自身で遺品整理を行う上での大切なコツです。
1.1.2. “空き家”の期間はなるべく短期間にする
人が住んでいない“空き家”は、風の出入りがないために傷みやすく、近隣住民のセキュリティの面からも好ましい状態とは言えません。
賃貸住宅の場合はなるべく早く、長くても1か月以内、持ち家の場合でも、2か月以内に整理を完了させるのが望ましいです。
また、四十九日等の親族が集まる場面までに形見分けに出す品を選定しておくと、スムーズに遺品整理も行えます。
1.1.3.各種手続きを済ませる
・健康保険
・脱退・清算・葬祭料支給の請求
・住民税
・本年分は全納の必要があり、全納
・年金
・脱退・清算(貰い過ぎると返納となります)
・戸籍(除籍)謄本・改正原戸籍
写しを三部程度取得、各種手続きに使用上記は基本的な準備で、ほとんどの方が行う可能性のあるものです。
1.1.4.親族、親戚に遺品整理の事を知らせる
相続人となる親族や、生前に親しかった親戚には予め遺品整理を行うことを伝えておきましょう。
「譲ってほしい」というのもがあればできるだけ希望に沿った形にします。
家宝に相当する物や趣味の品等、高価なものを知らずに処分してしまっては後々トラブルになりかねません。
2.遺品整理を自分自身の手でやるときの注意点
では次に、遺品整理を自分自身で行う際の注意点を見ていきます。
「こんなはずじゃなかった!」
にならないためのポイントです。
2.1.あらかじめ下見
実際に作業する日にちよりも先に、部屋や建物の状況を下見しておきます。
この時に、預金通帳や印鑑、現金や土地の権利書など、大体の貴重品は引き上げます。
2.2.粗大ごみ、大量ごみの処分予約
遺品整理を行うと、想像以上に多くのごみや、通常では処分できない大きさの粗大ごみが出ます。
自治体へ引き取り処分の依頼をするか、チケットを用意するようにしましょう。
2.3.リサイクル品回収の依頼
タンスやベッド、ラジカセ等は不用品買取業者が買取を行ってくれる場合もあります。
あらかじめ手配をしておきましょう。
また、業者によって引き取ってくれるものの種類に制限があるなどがあるので、その点も前もって調べておきます。
2.4.近隣への挨拶
遺品整理当日は普段とは違い、大人数で故人様の宅を訪ねることになります。
騒音や交通の妨げになる場合もあるので、近隣住民の方には前もって、挨拶と遺品整理を行う旨を伝えておきます。
2.5.準備しておくべきもの
家具運搬用:家具運夫案用台車・必要に応じてワゴン車や軽トラック
大型家具の解体用:ドライバー・ペンチ・結束バンド
清掃用:軍手・マスク・ほうき・雑巾・掃除機
梱包・ごみ出し用:段ボール箱・ガムテープ・荷造りひも・ゴミ袋
“大掃除+重い荷運び”を想像するとおのずと用意すべきものが見えてきます。
また、遺品整理当日は想定よりも多くのゴミが出るものです。
ひもやごみ袋、ガムテープは多めに用意しておきましょう。
3.実際に遺品整理を自分で行った人の声
実際に遺品整理を自分で行った人の声を聴くと、
「こまごまとしたものが多く、なかなか遺品整理が進まなかった。」
「思っていたよりも不用品が多かった。」
「家電ごみ、リサイクル品、粗大ごみ等、分別に困るものが多かった。」
「タンスやベッド等、家からが運び出すのに手間取った。」
「分からないことに直面した場合でも自分でどうにかするしかなかった。」
「ゴミ回収の曜日など、自治体と合わなくて困った。」etc…
遺品分け時のトラブルよりも、実際に片付け中に困ったことをあげる声が多いです。
弊社を利用してくださるお客様の中には、
「自分自身ではどうしようもできなかったところ(重い家具の運搬・リサイクル品の売却etc…)」
のみの依頼をされるかたも少なくありません。
まずは一度、自分でどこまでできるのか見積もりを立て、
どうしても自分自身で出来ないところは、
思い切って遺品整理業者にお任せしてみるもの一つですよ。