遺品整理業者を比較する際に押さえるべき5つの重要ポイント

こんにちは!

大阪界隈の家財整理を専門で1000件以上行ってきた、関西エコクリーン代表の竹中です。

“終活”という言葉が少しづつ定着し始めている昨今ですが、多くの場合、身の回りを整理しなければいけないタイミングは突然にやってきて、多くの方々が「とりあえず家の中を片付けなきゃ!」と、生前整理や遺品整理等の言葉が頭にないまま闇雲に家の中を掃除している事も多いようです。

今まで多くのお客さんと対話したり、多くの現場を経験してきたわけですが、一つ言えることは、闇雲に家の中を掃除することや、遺品整理や生前整理は全く別物です。端的に申し上げると、遺品整理・生前整理にはそれぞれ決まった目的があり、また、それに伴って“ゴール”も違ってくるのです。

今日は、生前整理と遺品整理の違いはどこにあるのかをお伝えし、 今、あなたがどっちを行うべきなのかを5つの重要なポイントを踏まえた上でお伝えしていきます。

生前整理と遺品整理の違いとは?

ここでは、生前整理と遺品整理の違いについて目的、行うタイミング、行う人や、多いケースを踏まえて見ていきます。

生前整理とは?

生前整理の目的は、亡くなった後にご遺族様の相続トラブルを防いだり、片付け等の重労働を残さないことです。“生前”と頭に付く通り、“生きているうちに実施する”整理で、主には介護施設や病院に入所する前に行います。また、生前整理を実施する人としては自分自身や親族、場合によっては専門家に頼むケースもあります。

遺品整理とは?

遺品整理の目的は、個人様の所有していた財産を残されたご遺族様で権利義務に従った上で配分することと、故人様の住んでいた家、土地を次の人が使用できるようにすることです。

“遺”と頭に付く通り、“亡くなられた後に実施する”整理で、主には自宅介護や、お一人で亡くなられた後に行います。また、遺品整理を実施するの人としては親族が主で、場合によっては専門家に頼むケースもあります。 自分自身で行う場合には“遺品整理”とは言いません。

遺品整理業者を比較する際に押さえるべき5つのポイント。

①整理をするタイミング

生前整理と遺品整理の最も大きな違いは“当人が生きているかどうか”です。生前整理をする場合であれば、当人の意思に従って整理することができるのですが、遺品整理の場合はそうはいきません。また、遺品整理の場合では現場をある程度まで回復してから行われることもあります。

②ご遺族様の精神的な負担

生前整理では、生きている方の所有物を整理するため、整理する側の精神的なストレスや感情等はほとんどありません。顔を見ながら整理することができるので、迷いや悲しみが少ない場合が多いようです。しかし、遺品整理の場合では亡くなられた後に行うため、悲しみやストレスを持ったまま行わなくてはいけません。精神的なダメージがある中で行う遺品整理は作業スピードや心の負担などに大きな違いがあります。

③残すもの、処分する物の量

生前整理と遺品整理では処分する物の量が大きく異なります。一般的には生前整理の方が処分する物の量は少なくなります。一方で遺品整理の場合では、亡くなられた後に行うため、故人様が所有していたものは家具や家そのもの、土地に至るまで、全て一旦整理することになります。最終的に処分する物が多い分、専門業者を雇わなくてはならないかもしれませんし、換金方法や適切な廃棄等にも配慮する必要があります。

④ 作業内容

生前整理と遺品整理では、最終的なゴールや目的に違いがあるだけで、作業自体に大きな違いはありません。一点、大きな違いがあるとすれば、遺品整理の場合は専門業者による大規模な清掃が必要な場合があるということです。遺品整理の場合では、タイミングによっては人が踏み入れることすら困難なまでに室内が汚れてしまってる場合があります。

⑤ 整理を行う人員

生前整理の場合では、いきている内に行うため、整理を行う対象者も含め、作業していきます。整理する物の所有者の意思のもとに整理するため、どうしたらいいのか分からないものが出てきた場合でも、本人に尋ねることができます。

なんで遺品整理業者によって価格が変わるの?

遺品整理業者によって、価格には大きな差があります。差があるのは価格だけではなく、そのサービス内容や遺品整理業者のスキルもまた、大きく違ってきます。具体的な理由としては、下記のような費用が挙げられます。

・清掃の際に使う機材の維持費

・遺品整理の際に使用する物の資材費

・人件費やサービス料の設定

では、何故、遺品整理を依頼する際にはいくつかの遺品整理業者に見積もりを依頼する方が良いのでしょうか?理由としては以下のことが挙げられます。

・遺品整理業者によって得意不得意なエリアがある

・相見積もりがあるのが分かるとそこも考慮して値下げしてくれる

・遺品整理業者が使用する車種や機材が異なる

・空き状況が遺品整理業者によってちがう

上記の事を、見積もりを出す段階から考慮してくれるので、平均的な価格よりも少し低い価格で、質の良いサービスを受けられることもあります。

遺品整理の方が物の量も作業量も膨大。

今までご紹介してきた内容からもわかるように、遺品整理の方が生前整理よりも圧倒的に大変です。

整理する物の量しかり、対象者の意見を仰ぐことができるかや、まっさらな状態までもっていかなければならなかったりと、様々な要因があります。また、不動産相続についての相談、借金が発覚した場合、遺品分け時のトラブル、部屋の中の衛生面、ご遺族様全員が集まれる時間がない等々も、遺品整理時に出てくる問題点としては多いです。

上記の面からも、遺品整理と生前整理を比較してみると遺品整理の方が圧倒的に大変なことがわかります。遺品整理の負担を少しでも軽くするためには、出来る限り、対象の方が生きている内に行う生前整理をし、一気に整理しるのではなく、出来ることから少しづつ始めていくことが大切です。

お金に余裕のある方であれば、故人様の家をまるまる、遺品整理業者にいらいすることも出来るかもしれません。ですが、遺品整理業者に家の丸ごとの整理を頼もうとすると、多くの場合では30万円を超えるなど、決して少なくない金額がかかるのも事実です。故人様のためにも、残されたご遺族様のためにも、手の届く範囲から生前整理を進めていく必要があります。

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