遺品整理も不用品回収業者に依頼できる!けど…注意点まとめ。

こんにちは!

大阪界隈の家財整理を専門で1000件以上行ってきた、

関西エコクリーン代表のシゲです。

遺品整理を遺品整理業者に依頼するとなると、躊躇してしまう一番のポイントとしては“価格”ですよね。

「具体的に調べたり、見積もり依頼を出したわけではないけど、費用をかけたくないし、業者には依頼しなかった。」

という方は、弊社のお客さんの中にも多く見られます。

そこで、遺品整理を遺品整理業者に依頼しないとなると選択肢は2つ。

・自分自身で遺品整理を最後まで行う

・安い業者(主に不用品回収業者)に依頼する

遺品整理自体、故人様の持ち物全てをあるべき所に収めることであり、

遺品分けの他に大量の衣類の処分、大型家財道具の処分、大量のゴミの処分、

隅から隅までの掃除、年金や保険金などの多くの手続きetc…

多くの体力と時間、場合によっては専門的な知識等が必要な大変な作業です。

「自分の手だけではとてもじゃないけど出来ない!だけど、お金はかけたくない。」

となると、どうしでも比較的安価で済む不用品回収業者に遺品整理を依頼してしまう方も見受けられます。

さて、遺品整理を不用品回収業者に依頼するとどうなるのでしょうか?

今日は、不用品回収業者と遺品整理業者の違いと、依頼した時の注意点をまとめていきます。

1.遺品整理業者と不用品回収業者の違い

遺品整理業者と不用品回収業者は行っているサービス内容や実際の作業内容は似通っています。

ですが、両者は全く違います。

作業の目的や、作業員の知識、サービスの範囲等々、

直接目には見えない部分で大きな差があるのです。

ここでは両者の違いについて見ていきます。

1.1.遺品整理業者

遺品整理業者は、

故人様の残した品物を不用品ではなく“遺品”として扱います。

部屋の中に残された品物一つ一つを、

残すのか処分するのか、売却するのかを仕分けていきます。

大きな特徴としては、残されたご遺族様の気持ちに寄り添った整理を行うところで、

故人様が生前、大切にしていた品物や、ご遺族様の記憶に強く残っている品物等も加味し、

遺品整理を行っていきます。

また、汚れてしまった室内を人が住める状態まで回復してくれたり、

相続の手続きを相談出来たり、売却できるものはなるべくお金に変えたりと、

専門的な知識を持ち合わせており、

分からないことに直面することも多い遺品整理で頼りになるのが遺品整理業者です。

2.不用品回収業者

不用品回収業者や便利屋と呼ばれる業者は、

不用品の回収や処分を主に行う業種です。

“仕分ける”ということをあまりせず、

不用品は回収し、処分やリサイクルをしてくれます。

ゴミ屋敷の清掃や特殊な清掃を行ってくれる業者もあり、

大量の引き取りから少量まで臨機応変に動いてくれます。

不用品やごみにはそれぞれ違った処分方法があることと、

大きな家財は家から運び出すだけでも大変な作業です。

引越しの際や、自分自身では手が付けられないほどの大量のゴミがあるときには

便利な業者です。

2.遺品整理を不用品回収業者に依頼するメリット・デメリット

ではここで、遺品整理を不用品回収業者に依頼するメリットとデメリットを見ていきます。

2.1.メリット

遺品整理を不用品回収業者に依頼する最大のメリットは何と言っても金銭面です。

自分自身で遺品整理をした場合にかかる金額は、遺品整理業者に全てを依頼した場合3LDKでおおよそ30万円程、

不用品買取業者に依頼した場合だと

15万円程…(運搬料+搬送量+リサイクル料)×10家具分

全て自分自身で行った場合は諸費用併せて6万円程、になります。

勿論、部屋の中の家具の数や物の数にもよりますが、金額にはこれくらいの開きがあります。

遺品整理をしなければならなくなった場面では、

お葬式の費用等もかかってくるので、かなりまとまった金額の出費になります。

遺品整理の費用を少なく抑えられ、時間的にも労力的にも節約のできる

“不用品回収業者に依頼する”といった選択肢は、メリットがあると言えます。

2.2.デメリット

次に、不用品回収業者に遺品整理を依頼した際のデメリットについてお伝えしていきます。

ここの内容は、実際にあったお客様の声を元にまとめた内容になります。

2.2.1.“遺品”を粗末に扱っているように感じた。

遺品整理業者は多くの業者が

遺品をきちんと“遺品”として扱います。

しかし、不用品回収業者にとっての遺品は“モノ”でしかなく、

扱いも雑になりがちです。酷い場合は遺影を投げたり。。。

そのような場面にご遺族様が居合わせてしまうと、

「遺品を粗末に扱われていて嫌な気分になった」

となってしまいます。

2.2.2.銀行口座や土地の権利書等の貴重品も一緒に処分されてしまった。

不用品回収業者はよくも悪くも、単純に“回収して処分するだけ”です。

回収してもらったダンスの引き出しに、

預金通帳やハンコ、土地の権利書が入っていた場合は一緒に処分されかねません。

2.2.3.物件の相続や今後のリフォームの事など、専門的な知識のいることは相談できなかった。

遺品整理に必ずついて回るのは、

“整理し終わった部屋や建物を今後どうするのか”ということです。

遺品整理業者はそのあたりの知識まで持ち合わせている場合が多いのですが、

不用品回収業者はそうでない場合も多いです。

2.2.4.汚れがひどい部屋の清掃を頼んだら断られた。

不用品回収業者は、

不用品を引き取ったの後の部屋の簡単な清掃などは引き受けてくれます。

ですが、あまりにも汚れのひどい部屋や、

専門技術や薬剤を使用した清掃が必要な場合は断られることも少なくありません。

専門技術が必要な清掃をしなければならない場合は、清掃の専門業者に依頼するか、遺品整理業者に依頼するほかありません。

3.遺品整理の依頼は専門業者?不用品回収業者?

ここまで、遺品整理を遺品整理業者に依頼した時と、

不用品回収業者に依頼した時のメリット・デメリットについてまとめてきました。

遺品整理やお葬式代等、トータルでかかる金額と

自分自身でどこまでできるのか、

人数はどれだけ集められそうなのかを考え、周りと相談し、

遺品整理業者に依頼するのか、自分自身で行うのかを決めましょう。

弊社にご依頼頂くお客様の中には、

自分自身でまず出来るとこまで遺品整理を進め、

どうしても第三者の手が必要なところだけ、

専門的な知識を持ち合わせた遺品整理業者に依頼する方も多くいます。

まずは見積依頼を出し、

不用品回収業者や遺品整理業者と

対話するすると、今後の道筋が見えてくるかと思います。