「忘年会スルー」が「孤独死」に繋がる?今どきの若者社員の特徴。

こんにちは!

大阪界隈の家財整理を専門で1000件以上行ってきた、

関西エコクリーン代表の竹中です。

昼間と夜の寒暖差が激しいこの時期、

「○○さんとこのお爺さんが亡くなられたそうだよ。」

という言葉を耳にする機会も多いです。

自宅で死を迎える場合、

死因の上位に“お風呂”があることはご存じでしょうか?

湯船の中で眠ってしまい、そのまま溺れてしまう、

急に熱いお湯に浸かった為に血圧が急上昇してしまい、そのまま心停止。

これらの湯船で亡くなる方は主に高齢者が多いのですが、

40~50代の中高年、20~30代の若者でも、全く起こらないとは言い切れません。

自分に身近な人が亡くなった時に、ふと頭を過るのは

『自分はどのような最期を迎えたいのか』ということではないでしょうか。

そして、誰かとふとした時に、自分の最後について話したことがあったなら、

「孤独死だけはしたくないよね。」

なんて会話をしたことがある人も少なくないのではないでしょうか。

私も様々な現場を回り、遺品整理を行う中で、ふと、

「今遺品整理をさせて頂いてる故人様は、どんな生活を送ってこられたのだろうか。自分の理想としていた死を迎えられたのだろうか。」

と考えてしまうことがあります。

そして、あまり大きい声で言えることではありませんが、

一人ぼっちで死に、近隣の人に“臭い”で発見されるような死に方はできればしたくないな。。とも思います。

近年の若者は自ら“孤独死”に向かっていってる?

クリスマスが終わると本格的な忘年会シーズンに突入し、飲食店にとっては書き入れ時で、最も忙しい時期ですよね。

『忘年会スルー』

今年、この言葉を初めて耳にした方は少なくないのではないでしょうか。

弊社でも忘年会はありましたが、スルーするような従業員はいませんでした。

ですが、お客さんの話を聞いたり、

友人と話す中ではやはり「忘年会スルーする若者社員がいた」というようなことを耳にしました。

何故、若者社員は『忘年会スルー』をしてしまうのか?

忘年会に参加しない若者社員の話を聞いてみると、様々な答えが返ってきます。

別の用事があった入り、忘年会そのものが面倒だったり、理由はそれぞれかと思います。

ある情報記事によれば、若者社員が忘年会をスルーする原因の上位は、次の3つです。

・業務時間外に会社の人と過ごしたくないから…31%

・出費を抑えたいから…21%

・お酒が飲めないから…12%

上記の理由を見てると、ものすごく気持ちは分かるんですよね。

会社のお酒の場となると、気を遣わないわけにはいかないし、お酌もしなければならないし、会話の内容も、業務に関連したことや、上司の話を一方的に聞く事だったりします。

また、忘年会に参加した若者社員へのアンケートでは、以下の通り。

・親睦を深めるため…48%

・仕事の一環だと思うから…30%

二つのアンケート結果を見てみると、会社の忘年会を楽しみにしている若者社員は極々少数か、もしくは0%である可能性だってあります。

“忘年会スルー”という言葉が生まれ、忘年会に来ない若者が増え始めている理由にも納得できてしまいます。

なぜ、“忘年会スルー”が“孤独死”に繋がるのか?

ここまで、若者が忘年会スルーしてしまう原因についてお話してきました。

主に、「仕事外の時間で気を遣いたくない」「参加したとしても楽しくない」といったものでしたね。

しかしながら、この“忘年会スルー”という行動、

言い換えてみれば、“自ら人とのつながりを絶っている”と言い換えられるのではないでしょうか。

仕事場の上司や幹部、同僚や後輩など、今行っている仕事に従事しなければ決して出会うことのなかった人たちです。

会社での忘年会をスルーし、仲のいい、気の合う人との飲み会に参加するのは、一見すると“仲間を大切にしている”と言えるのかもしれません。

ですが、気の合う仲間との飲み会はいつでもできるし、

気の合う仲間だからこそ、仕事以外の場で会おうと思えるし、楽しいんですよね。

仕事場の人間関係を完全に絶ってしまい、気の合う仲間だけと付き合うような生活では、将来の“孤独死”に繋がりかねません。

今は友人が多くても、もし、自分自身が地方へ転勤になってしまったら、もし、今仲のいい友人がみんな結婚や出産で状況が変わり、あまり会えなくなってしまったら、あなたは社会から孤立してしまいます。

友人と会うことは無くなり、会社からは「付き合いの悪い奴」だと思われ、業務以外の事は話さない。

孤独死しやすい人の一番の特徴は、

「社会との繋がりを絶って生活している人」

なのです。

『仕事場』は人生の1/4の時間を占める。

多くの人は会社員として業務に従事し、一日8時間、一週間で40時間もの時間を仕事場で過ごしています。

40時間は、一週間の168時間のおよそ1/4もの時間をめます。年間の祝日や休日数によっては前後する部分はあるのですが、人は、生きているうちの1/4という多くの時間を仕事場で過ごしているということにまります。

「仕事は仕事!時間を売ってお金をもらうだけの場!」

と、割り切ってしまうのは、煩わしい人間関係を生み出さなくて済みますし、

スッキリとした、理想的な仕事の仕方と言えるのかもしれません。

ですが、仕事場で過ごしている人生の1/4もの時間を、

「自分の人生を豊かにする場」に置き換えられるとしたらどうでしょうか?

「しょうがなく参加した忘年会で、普段はあまり話さない人と話せて仲のいい人が増えた」

「しょうがなく参加した忘年会で、上司の考え方が分かり、それを仕事に取り入れたら上司の信頼が得られた」

ということもあるでしょう。

これらのことは、忘年会スルーしていては得られなかった事ですし、忘年会で仲良くなった人を通じて友人の環が広がったり、上司の信頼を得られたことで、出世し、昇給するきっかけになるかもしれません。

自分の人生を豊かにするきっかけになるかもしれない忘年会

だとしたら、行きたくない忘年会に行く意味も少しだけ見えてくるのではないでしょうか。

 

働き方も、考え方も変化してきている今

ここ最近では、

“終身雇用の崩壊”、“年金には期待できない”、“働き方か改革で残業廃止”等、

サラリーマンとして働く人にとって、取り巻く環境が大きく変化していますよね。

しかしながら、環境はどれだけ変化しようとも、決して変わらない事実が一つあります。

“人はひとりでは生きていけない”ということです。

こんなことを言うのは少しクサく、気恥ずかしいですが、

もし、あなたが大きな壁に直面した時に助けてくれるのはあなたではない他の誰かだし、

楽しい時間も、嬉しい時間も、他の誰かと一緒に感じた方が2倍、3倍も嬉しく楽しいものになります。

そして、あなたのピンチにいち早く気づいて、助けたり通報してくれるのも、紛れもない、あなた以外の誰かなんですよね。

「悪臭による近隣住民の通報によって死が発覚。部屋の窓には内側からハエが張り付き真っ黒。床には体液が染み込み、清掃による原状復帰は困難」

という、人生の最後はどうでしょうか?

「忘年会スルーが孤独死に直結する」

なんてのは極論すぎますが、

若者社員は、“自分の人生の手助けをしてくれる人に出会うきっかけになるかもしれない忘年会”、

上司や部長は昔ながらの“忘年会”をやめ、“なるべく若者社員の負担にならない忘年会”

を目指していく必要があるのではないでしょうか。