生前整理は自分でやるもの?業者に依頼した場合の費用はいくら?

こんにちは!

大阪界隈の家財整理を専門で1000件以上行ってきた、

関西エコクリーン代表のシゲです。

生前整理、遺品整理、家財整理、空き家整理で共通するのは勿論、

“対象の部屋や物件を綺麗にすること”

です。

でも、同じような意味合いで使われるこれらの言葉には明確な違いがあり、

作業内容やゴールも違ってきます。

なんとなーく皆さんのイメージで多いのは、

・生前整理…生きているうちに行い、身の回りの手の届く範囲を、自分自身や親族が行う整理。大掃除に近いイメージ。

・遺品整理…亡くなってから行い、生前に使用していたもの全てを、親族や業者が行う整理。金銭的なものを親族で分配するイメージ。

・家財整理…散らかってしまった屋内を、自分自身や親族や業者が行う整理。規模の大きい大掃除のイメージ。

・空き家整理…持ち主が不在の屋内を、家の持ち主に近しい親族や第三者や業者が行う整理。機械的に行うイメージ。

なのではないでしょうか。

大体は合っているのですが、これらのなんとなーくのイメージだけで生前整理や遺品整理を行おうとすると、

「整理する物の量や建物のが広くてこんなに時間がかかるとは想定外だ!」

「棚やタンスやベッド、処分の仕方が分からない!」

「遺品分けをする場合にかかる税金の事なんか知らなかった。。。」

様々な壁に当たることになってしまいます。

今日は、様々な落とし穴が多い

生前整理、遺品整理、家財整理の違いと、落とし穴にハマらない知識、

業者に頼んだ際の料金の目安をお話していきます。

これから生前整理や遺品整理が控えてる方は必見の、知ってるのと知らないのでは大きな差が出てしまう大切な内容です。

1. 生前整理、遺品整理、家財整理、空き家整理はどう違う?

生前整理、遺品整理、家財整理、空き家整理…

同じような意味合いで使われることの多いこれらの言葉ですが、

生前、遺品、家財、空き家とあるように、それらの意味合いは違います。

また、目的や最終的なゴール、作業内容も違ってきます。

まずは、この3つの言葉の意味合いはどう違うのか、

そこから整理していきます。

1.1. 生前整理とは…?

生前整理の目的は、亡くなった後にご遺族様の相続トラブルを防いだり、片付け等の重労働を残さないことです。

“生前”と頭に付く通り、“生きているうちに実施する”整理で、主には介護施設や病院に入所する前に行います。

また、生前整理を実施する人としては自分自身や親族、場合によっては専門家に頼むケースもあります。

1.2. 遺品整理とは…?

遺品整理の目的は、個人様の所有していた財産を残されたご遺族様で権利義務に従った上で配分することと、故人様の住んでいた家、土地を次の人が使用できるようにすることです。

“遺”と頭に付く通り、“亡くなられた後に実施する”整理で、主には自宅介護や、お一人で亡くなられた後に行います。

また、遺品整理を実施するの人としては親族が主で、場合によっては専門家に頼むケースもあります。

自分自身で行う場合には“遺品整理”とは言いません。

1.3.空き家整理とは…?

長い間誰も住んできなったり、持ち主の入院や亡くなることにより、空き家となった家屋を整理すること。

火災や空き巣などの問題が起こらないようにすることが主な目的で、「空き家対策特別措置法」といった法的な観点も絡んでいます。

1.4.家財整理とは…?

家財整理とは、遺品整理、生前整理、空き家整理などを総称した言葉で、家財道具の整理、片付けをすることです。

最終目的や状況を問わず、“家屋の中を整理すること”の広い意味で使われています。

2.生前整理を業者に依頼した時の相場は?

ここまで、生前整理、遺品整理、家財整理、空き家整理の違いを述べてきましたが、“まっさらに近い状態”まで整理することがゴールである“遺品整理”の方が圧倒的に大変で、時間も労力も、人手もかかります。

それでは、遺品整理よりも手間がかからない生前整理を業者に依頼した場合、どれくらいの金額がかかるのか見ていきます。

2.1.生前整理を業者に依頼した時の目安

1DK

33,000円~110,000円

1LDK~2DK

88,000円~220,000円

2LDK~3DK

132,000円~275,000円

3LDK~4DK

187,000円~330,000円

市営・都営住宅

220,000円~495,000円

一般的な戸建て

330,000円~880,000円

この表は、生前整理を行っている業者の広さ毎の価格の中央値をとったものですが、遺品整理を業者に依頼した際の金額とほぼ変わらないんですよね。

生前整理として依頼された家屋を片付けるのと、遺品整理として依頼された家屋を片付けるのでは作業量や知識、ゴールも異なるのに、金額はほぼ変わりません。

理由はいくつかあるのですが、

大まかなものとして、多くの生前整理を行う業者が

「生前整理を行う広さ×人数×所要時間」で金額を出しているためです。

3.納得のいく生前整理を業者に依頼するためには?

以上の理由から

「生前整理を業者に依頼するといくら?遺品整理なら?」ではなく、

整理するゴールはどこなのか、業者にどこからどこまで行ってもらうのかを予め決め、

大体の事柄が決まった上で、生前整理業者に依頼するようにしましょう。

でないと、結果的に思わぬ金額になってしまったり、思い描いていたような整理にならない可能性も出てきます。

まずは、自分でしっかりとゴールを決めた後に見積もり依頼をし、その生前整理業者がどこまでやってくれるのか、知識やノウハウはどれくらいまで持ち合わせているのかを見てみると、結果として納得のいく生前整理を行えるかと思います。